トゥルーブラッド シーズン4 第4話より:

rub some dirt on it
強くなれ、細かいことを気にするな、(応急的に)傷を手当てする


ジェイソンは麻薬の街、ホットショット出身の美女・クリスタルに魅せられ
彼女の親族と近しく付き合うようになったが、ある日、彼らに監禁されてしまう。

実はクリスタルたちはみな、豹に変身する豹人間であり
ジェイソンは彼女らの婿として、一族に取り込まれそうになる。

ジェイソンはどうにか隙を見て、彼らのアジトから逃げ出すが
豹に変身した一族の男フェントンとクリスタルに追いつかれ、
自分たちの仲間になるよう説得される。

Felton got you good.
フェルトンに酷くやられたわね。(クリスタル)

Let me rub some dirt on that.
傷を見せてちょうだい。(クリスタル)

(中略)

We ain’t nothing but disaster.
俺たちの関係は災いそのもの。(ジェイソン)

You’re the worst thing that ever happened to me.
君に出会ったのが間違いだった。(ジェイソン)

That’s the fever talking.
うわ言ね。(クリスタル)

Take one more step, I’ll kill you.
それ以上近づくと殺すぞ。(ジェイソン)

Bon Temps ain’t your home no more.
ボンタンにあなたの帰る場所はもうない。(クリスタル)

You’re gonna be Panther Man and Ghost Daddy to our clan.
ここで豹人間になって、一族の長になるの。(クリスタル)

Hotshot’s the only place that’ll take you in.
ここがあなたの家よ。(クリスタル)


Felton got you good(フェルトンはあなたをよく捉えた)
=「フェルトンに酷くやられた」。

get「捕まえる、手に入れる」someone「誰かを」good「非常によく」
=「してやった、手ひどくやっつけた」といった意味になり
ここでは「(フェルトンがジェイソンに)酷い怪我をさせた」となります。

他にもドッキリを仕掛けられたとか、上手くかつがれた(騙された)ような時
you got me good「してやられたよ、一本取られたよ」みたいに使うこともあります。

そして rub some dirt on it は「強くなれ、細かいことを気にするな、(応急的に)傷を手当てする」。

直訳すると「そこに泥を塗りこむ」、
これは小傷を作った人に「ツバでもつけとけ」といった感じで
小さなケガの応急処置を意味する表現で、
そこから「小さなことでくよくよするな」=「強くなれ、いちいち文句を言うな」とか
とりあえず「(応急的に)傷を手当てする、癒す」といった意味になります。

土に含まれる抗生物質的な働きを利用して、傷を直す民間療法として
傷口に泥を塗る方法は昔からあったようです。

丁寧にダメージ・傷を癒すというより、ツバでもつけて我慢しておけ、
その程度はいちいち気にするな(もっと強くなれ)、みたいな感じでしょうか。

You’re the worst thing that ever happened to me
(君は俺に起こった史上最悪の出来事)=「君に出会ったのが間違いだった」。

fever talking「(熱が言わせた)うわ言」。

take someone in「宿泊させる、身柄を引き受ける、家に受け入れる」。

Hotshot’s the only place that’ll take you in
(ホットショットだけがあなたを受け入れてくれる)
=「ここがあなたの家」。

ボンタンって色々な生物が多過ぎですね(笑)。

スーキーは妖精とのハーフみたいですが、兄のジェイソンは違うんでしょうかね。


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