本日から「Sadako Ogata: First female UN refugee chief dies at 92 – 緒方貞子:女性初の国連難民高等弁務官が92歳で死去」を読んでいます。

Sadako Ogata


A Japanese academic and diplomat who became the first female to be appointed UN High Commissioner for Refugees has died aged 92.
女性初の国連難民高等弁務官を務めた日本の研究者、外交官が92歳で死去した。


academic「学園の、大学の、一般教養の、学究的な、大学生、大学教官、研究者、学者」。

diplomat「外交官」。

Sadako Ogata worked on some of the largest crises of the decade during her time in service from 1991 to 2000.
緒方貞子氏は1991年から2000年の就任中に幾つかの大きな危機解決に取り組んだ。

Challenges included helping Kurdish refugees fleeing from Iraq after the 1991 Gulf War, and the Balkans War.
その中には91年の湾岸戦争時のクルド人難民の保護やバルカン紛争での活動も含まれる。


flee from~「(危険・追跡者などから)逃れる」。

She was known for her great passion in working to protect the “defenceless and dispossessed”.
彼女は「無防備な人たち、土地や家を奪われた人たち」を守るために精力的に働いたことで知られている。


defenceless「無防備、がら空き」。

dispossessed「~を奪われて、土地・家を奪われた人たち」。

A refugees’ champion
難民のチャンピオン

Sadako Ogata was born in Tokyo in 1927, the daughter of a Japanese diplomat father.
緒方氏は外交官の父の娘として、1927年東京に生まれた。

She was also the great-granddaughter of former Japanese prime minister Tsuyoshi Inukai, who was assassinated in 1932 in an attempted coup d’état.
また1932年にクーデターにより暗殺された日本の首相・犬養毅のひ孫である。


coup d’état「クーデター、武力政変」。

She went on to live and study abroad, obtaining a master’s degree from Georgetown University in Washington DC and a doctorate from the University of California at Berkeley.
海外に移住・進学した彼女はジョージタウン大学で修士号を、そしてカリフォルニア大学バークレー校にて博士号を取得。

go on to「~に進む、~に進学する、~に取り掛かる」。

Before joining the UN, she was an academic – serving as dean of the faculty of foreign studies at Sophia University in Tokyo in 1989, where she had been a professor since 1980.
国連に務める以前は、1980年に上智大学教授に就任、在籍中の1989年には同大学の外国語学部長などを務めた。


dean「学部長、学生部長、学生監」。

faculty「能力、才能、機能、(大学の)学部、教授団、全教職員」。


緒方さんは1927年、昭和2年の生まれです。

亡くなった私の祖母は明治の終わり生まれだったんですが、そのくらいの頃の女性は「学問するより嫁に行け」という感じで、字も書けない・読めない人がたくさんいたそうです。

陶芸家であり日本骨髄バンクの設立を成し遂げた女性の生涯を描いているNHKの朝ドラ「スカーレット」でも、主人公きみちゃんが満足に学校に行けず、字が読めない書けないという様子が描かれていました(その後猛勉強して読み書きを習得)。

この「スカーレット」の物語は昭和22年から始まっていますので、きみちゃんが読み書きすら出来ず、家の手伝いをしていた時期に、緒方貞子さんは20歳。

おそらく既にアメリカに渡り、当然英語も習得して、大学留学をしていたわけですから、当時の日本女性としては相当進歩的ですし、ご本人の努力ももちろんですが、いち早く世界を見聞きするチャンスに恵まれていたとも思います。

そうした途方もなく恵まれた環境におぼれず、努力を重ねた結果が数々の輝かしい業績となり、多くの人々を救う力ともなったのでしょう。

ちなみに私の祖母はまあまあの玉の輿に乗ったんですが、嫁ぎ先で「読み書きも出来ない田舎者」とバカにされ、それが悔しくて独学で読み書きを習得したそうです。

なので私に書いてくれた手紙は、ひらがな・カタカナは良かったんですが、漢字が結構間違えていました。

でも学がないことが悔しくて、用字便覧をかたわらに勉強しながら手紙を書いていたんだと思うと、今見てもちょっと泣けてきます。

緒方氏、きみちゃん、私の祖母、全く何の脈絡もないですが(笑)やっぱり人間はちゃんと勉強した方がいい、どんな環境でも何歳でも出来る範囲で学問をするべきだなと思います。


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