先日から「Japan’s formula for life satisfaction – 人生を豊かに満たす処方箋」を読んでいます。

人生を豊かに満たす処方箋


「頑張る」ことが何よりも重要視され、長時間労働を「頑張る」日本、結果より努力が大事?

・「人生を豊かに満たす処方箋」(1)
・「人生を豊かに満たす処方箋」(2)
・「人生を豊かに満たす処方箋」(3)
・「人生を豊かに満たす処方箋」(4)
・「人生を豊かに満たす処方箋」(5)

This requirement for men’s professional prioritisation was paired with a unique work structure that valued not only company loyalty but input factors such as time and effort over output factors like results or progress.
この男性たちに仕事を優先することを求める姿勢は、会社への忠誠心のみならず、結果や進捗状況などの生産能率よりも、時間や労力などの注力度合を重視するという、独自の作業構造と対になった。


input factor「入力要素」、output factor「出力要素」

・・・ですが、文脈から考えてそれぞれ

input factor「注力度合」(その仕事へ注ぐ時間・労力といった要素)
output factor「生産能率」(仕事の出来具合、それに伴う評価)

としてみました。

Long hours and sacrificed leisure time were (and still are) seen as positive virtues, while the “ganbaru” trait – meaning “trying hard” – is valued above all.
長い時間と余暇を犠牲にする姿は好ましい美徳と見なされた(それは今も続いている)が、それ以上に「頑張る」―「必死に励む」という意味 ― という特性が評価された。


trait「(人や物の)特性、特色、特徴」。

While not limited to salarymen, these attributes soon became an embodiment of the working ideal, dedication included.
これらの属性はサラリーマンだけでなく、すぐに働くことの理想の体現とされ、そこに献身も含まれるようになった。


embodiment「具体化(されたもの)、体現、化身、権化」。


結果よりも、そこまでの努力や費やした時間が評価されるというのは、考えてみると学校における評価基準ですよね。

それが社会人になってからも続くというのは、なかなか独特な労働環境かもしれません。

日本全体にそれが許される余裕(先人たちの知的・経済的蓄え)もあったんでしょうね。

でもその余裕もだんだん減ってきて、これからはかなり厳しい結果主義に移行していくような気がします。

すでにテレワークによって省けるコストや圧縮可能な業務が浮き彫りになってきていて、経営者の頭には、今後削減したい項目が浮かんで来ていると思います。

感染症の流行をきっかけに、日本の労働環境が大きく変わるかもなんて、まさか想像もしませんでしたが、はてさて。


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