先日から「Pulp’s Different Class: The album that defined an era -「パルプ“Different Class”時代を示したこの一枚」を読んでいます。

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・「パルプ “ディファレント・クラス” 時代を示したこの一枚」(1)
・「パルプ “ディファレント・クラス” 時代を示したこの一枚」(2)
・「パルプ “ディファレント・クラス” 時代を示したこの一枚」(3)
・「パルプ “ディファレント・クラス” 時代を示したこの一枚」(4)
・「パルプ “ディファレント・クラス” 時代を示したこの一枚」(5)

As part of the chart ‘battle’ between Blur and Oasis, those two bands had seen not only their songs pitted against one another, but their class, often in the simplest and most patronising of ways.
ブラーとオアシスの間のチャート「争い」の一部として、これらの2つのバンドには互いの曲のみならず、互いの階級間の単純なけなし合いもよくあった。


pit against「戦わす、闘わす、取り組ませる、競争させる」。

patronise「保護・後援・奨励する、見下したようにあしらう、(店などを)ひいきにする、常連になる」。

Oasis were the northern working-class lads who loved drinking beer and getting into scrapes.
オアシスはビールとトラブルを愛する北部の労働者階級の若者。


get into a scrape「窮地に陥る、失錯、しくじる」。

Blur were the middle-class art-school southerners whose lyrics quoted Balzac.
ブラーは歌詞にバルザックを引用する南部の中流階級の美術学生。

That these two versions of UK life were the only ones presented itself showed an inherent problem with Britpop.
彼らの2種類の生き方が英国の階級を人々に示した唯一の例であった事自体が、ブリット・ポップ固有の問題を露呈させた。

Speaking recently on the Adam Buxton podcast, writer Zadie Smith said:
アダム・バクストンのポッドキャストで最近、作家のゼイディ・ースミスが話している:

“Blur v Oasis, that whole scene… it had no idea what was going on in black music, in Asian music.
「ブラー対オアシス、そこで起きた事全て・・・それはアジアン・ミュージックやブラック・ミュージックの世界に居た人には何だったのか全然分からなかった。

It was just oblivious.
ただただ関心がなくて。


oblivious「~を忘れて、(何かに没頭して)~に気づかないで、無関心で」。

And if you were going to participate in the spirit of the 90s, you had to participate in that
けれどもし90年代の気分を共有したかったら、そこに関わらないといけない


participate「(活動や出来事に)参加する、加わる、参画する、共有する、分かち合う、~の気味がある、~を共にする」。

- in music that often you had no interest in or knowledge of, that often had nothing to do with the way you’d grown up, the records in your house.”
つまり自分には興味も知識もない音楽、家にあるレコードとも違うし、共に育ってきてもいない音楽に。」



記事にあるゼイディ・ースミスさんは、ジャマイカ人とイギリス人の両親を持つ方のようですが、ピンと来なかった点では恐らく当時の私も同じでした。

印象としては荒くれバンドのオアシスが坊ちゃんバンドのブラーにつっかかって、それをブラーも(ちょこざいに)やり返す、みたいな感じで捉えていました。

それはただ互いの事が嫌いなんだなあ・・・くらいの呑気な目線で、嫌い合う奥にある階級制度までは分かっていませんでした。

このあと日本ではサッカーのW杯があり、ベッカムブームもありましたが、彼も中流階級の妻ヴィクトリアよりも英国社会では下(という言い方は嫌ですが)の労働者階級の出身。

なので彼がサッカーでのし上がっていなかったら、彼女は縁のない相手だったかもしれず、イケメンとか何とかいう前に、どの階級の人なのか?という判断もある社会(日本にもあるでしょうけど)。

やはりその辺の事に気づかされたのは、パルプの曲だったんですよね。

曲調はポップで軽いのに、込められているものは切ないみたいな・・・でも最近は日本も格差がどんどん広がっていて、階級的なものを意識する瞬間が増えているのがちょっと気になります。


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