先日から「How to escape the tyranny of the clock -「時計の支配から逃れる方法」を読んでいます。

時計の支配から逃れる方法


・「時計の支配から逃れる方法」(1)
・「時計の支配から逃れる方法」(2)
・「時計の支配から逃れる方法」(3)
・「時計の支配から逃れる方法」(4)
・「時計の支配から逃れる方法」(5)
・「時計の支配から逃れる方法」(6)
・「時計の支配から逃れる方法」(7)
・「時計の支配から逃れる方法」(8)
・「時計の支配から逃れる方法」(9)
・「時計の支配から逃れる方法」(10)
・「時計の支配から逃れる方法」(11)

“The economic model we live in is utterly unsustainable and clock time for all of its existence has been tied to that economic model,” says Gange.
「私たちが生きている経済モデルはまったく持続不可能なものであり、時計時間は全ての面において、その経済モデルと結びついています」とガンジ氏。

“That kind of social framework needed a vision of time, to match itself up to make it work and clock time was the answer to that question.
「そうした社会の枠組みには、時間という構想が必要で、それを実現するための答えが時計時間だったのです。

If we deeply radically rethink the ways we interact with the world, we will arrive at a different social framework and a model of time that fits it.”
もし私たちが世界との関わり方を深く根本的に見直せば、異なる社会の枠組みとそれに適合する時間モデルにたどり着くでしょう。」


interact「相互に作用する、互いに影響し合う」。

It has certainly happened in the past.
それは確かに過去にはあった。

And even today there are places that do not adhere to the rigid constraints of clock time.
そして現在でも、時計時間の厳格な制約に従わない場所がある。

adhere「(互いにしっかりと)くっつく、くっついて離れない、~に付着・粘着・執着する、~を支持する」。

In Ethiopia, for example, much of the country takes its time cues from the rising of the Sun.
例えばエチオピアでは、太陽の昇る時刻を国全体の時刻の目安にしている。

But could this work everywhere?
だがこれがどこでも通用するだろうか?

The daily rhythms of life in Iceland, for example, are very different from those of people who live in sub-Saharan Africa.
例えばアイスランドとサハラ砂漠以南のアフリカの人々の生活リズムは大きく異なる。

In our world, already shrunk by air travel and online technology,
航空旅行やオンライン技術によって既に縮小されたこの世界で

is it really practical to introduce so many complicated systems of time-keeping?
これほど複雑な時間管理システムを導入することが本当に現実的なのだろうか?


- 完 -


つまり時間から逃れるには、社会の枠組みを変えて、それに適合した新しい時間モデルを作る事だろう、という結論なんですかね。

エチオピアでは今でも、日の出が一日の始まる合図ということですが、これは地域というよりも、生活スタイルで実現出来るか出来ないかが変わってくる気がします。

もし農業で生活するならば、日本でも日の出が時間代わりになり得るかもしれません。

時計時間が必要なのは、自分以外の人が時計時間で活動していて、その人に合わせる必要があるとき。

その時は時計時間に従うとして、あとは自分のリズムで暮らしていく。

そういった暮らしが実現できれば、かなり自然に近い時間感覚で生きていけそうです。

そう考えると、どの国に暮らしているかよりも、どんな生活を選んでいるかで結構違ってきそうに思います。


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