英国の伝説的バンド、クイーンの結成から栄光と挫折までを描いた「ボヘミアン・ラプソディ」、本当に鳥肌立ちました!
リアルタイムで知っているのは、フレディがソロになってからなので、70年代の結成時代から80年代の絶頂期&停滞期の軌跡を今回後追いで見られたのは、すごく楽しかったです。
そしてなんと、この映画でフレディ・マーキュリーを演じているのは「ミスター・ロボット」の主役、レミ・マレックでした。
「ミスター・ロボット」ではフレディ感をあまり感じなかったですが、この映画では見事にソックリ。
加えて他のメンバーも本人たちに激似で、特にブライアン・メイはビックリするほど似ていました。
70年代のロンドンで、移民の子として差別も受けていたフレディが、インテリのブライアンとロジャーが組んでいたバンドの演奏を見るところから物語が始まります。
フレディのエキゾチックな容貌について、イギリスの白人たちは「パキ」と呼び、そのたびにフレディが俺はパキスタン人じゃない、と否定するシーンが何度か出てきます。
この実際はペルシャ系インド人である彼を「見た目からパキスタン人だと勘違いする」というのが、後に非常に効いてくるシーンが出てきます。
それがストーリーの大事なキーポイントになっていて、すごくよく出来ていると感心してしまいました。
映画館のお客さんは50~60代の方も割といらして、多分リアルタイムで彼らのファンだったのだろうと思ったら、非常に羨ましくなってしまいます。
画面から、あの時代のクイーンへの熱狂が伝わってきて、別に泣かせようともしていないシーンで、なぜか感極まって涙が出てきてしまいました。
他のメンバーはともかく、フレディがあのルックス(特にキャリア後半はハードゲイ感がすごい)なので、あまりクイーンに馴染みのないうちの夫は、彼らの音楽を食わず嫌いしていたんですが、この映画を見終わった瞬間に「アルバムを聞いてみたい」と言い出しました(笑)。
これまでそれとなく私がすすめても、まったく興味を示さなかったのに、それだけ感動したようです。
劇場の売店のパンフレットも既に売り切れで、改めてクイーンに心を動かされた人が多かったようです。
全く前知識がないうちの夫のような人が見ても十分楽しめる、かつ、CM等で聞いたことのある曲ばかりなので、知らずのうちに物語に引き込まれるパワーがあると思いました。
字幕を追いつつセリフを聞くのも楽しくて「ハッピー・バレー」に比べたら、かなり分かりやすいイギリス英語でした。
見終わった後は、若くして世を去ったフレディを思い、もっと毎日ちゃんと生きないとだめだなと思いました。
音楽とイギリス英語を浴びているうちに、あっという間に時間が過ぎ去ってしまう、ものすごく濃厚なひとときを過ごせると思います、おすすめです!
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