BBCを英語で読む「催眠術の医学的な力」（８）

先日から「The medical power of hypnosis -「催眠術の医学的な力」を読んでいます。

Scandals like these fuelled physicians’ efforts to distance themselves from stage hypnotists and occultists, and legitimise their own work.
そうしたスキャンダルは、医師たちが舞台芸の催眠術師やオカルティストとは距離を置き、自分たちの施術を正当化しようとする動きを加速させた。

Many medical men argued that hypnosis should not be performed by lay practitioners at all.
多くの医学者は、催眠術は素人が行うべきものではないと主張した。

lay「横たえる、置く、埋める、積む、敷設・建造する、（聖職者に対して）平信者の、俗人の、素人の、本職でない」。

practitioner「専門家、（特に）開業医、弁護士、実行者、熟練家、練習生、施術者、～を習慣的に行う人」。

Well over a century later, and this tension is still unresolved.
それから100年以上経った今でも、この緊張関係は解消されていない。

Many of the academic researchers and clinical practitioners I spoke to maintain that lay hypnotism is risky, and its reputation has hindered the more widespread uptake of hypnosis in medicine.
私が話を聞いた学術研究者や臨床医の多くは、一般人の催眠術は危険であり、その評判が医療における催眠術の普及を妨げていると主張している。

But with a growing body of literature on its clinical efficacy and new insights into its mechanism in the brain,
だがその臨床効果に関する文献が増え、脳内メカニズムに関する新しい知見が得られたため、

researchers and clinicians are working hard to rehabilitate hypnosis.
研究者や臨床医は催眠術の地位回復に励んでいる。

rehabilitate「社会復帰させる、～にリハビリテーションを施す、地位・権利を回復する、元の状態に戻す、修復する、復興する」。

The legacy of Mesmer’s eccentric experiments is a kaleidoscopic array of research – from freewheeling mid-20th Century experiments mixing hypnotism, concentrated acid and snakes, to studies published in top medical journals on hypnosis as potent means of drug-free pain relief.
20世紀半ばに行われた催眠術と濃縮酸、蛇毒を混ぜた自由奔放な実験から、一流医学誌に掲載された薬物を使わない強力な鎮痛手段としての催眠術研究まで、メスメルの奇抜な実験の遺産は万華鏡のように広がっている。

Before I sift through it all, I decide it would be a good idea to go and experience hypnosis for myself.
これまでの話をふるいにかける前に、私自身で催眠術を体験してみるのもいいだろうと思い立った。

sift through「選り分ける、ふるいにかける、～を厳密に調べる」。


催眠術によって鎮痛効果も得られる・・・不思議ですが、真面目な医学的研究として行われていると。

麻酔もなぜ効くのか、そのメカニズムは未だ解明されていないそうですが、人間の身体ってまだまだ分からない事だらけなんですね。

しかし催眠術、ここまで聞くと確かに体験したくなります（笑）。

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