先日から「The hidden meanings behind fashion’s most dramatic colour -「ファッションの最も劇的な色に秘められた意味」を読んでいます。
・「ファッションの最も劇的な色に秘められた意味」(1)
・「ファッションの最も劇的な色に秘められた意味」(2)
・「ファッションの最も劇的な色に秘められた意味」(3)
・「ファッションの最も劇的な色に秘められた意味」(4)
・「ファッションの最も劇的な色に秘められた意味」(5)
In time, black spread to the merchants and business folk of the middle class, but it was rather dull and severe.
やがて黒は中産階級の商人やビジネスマンの間にも広がっていったが、どちらかというと退屈で硬い色だった。
Leading dandy Beau Brummell, the 19th-Century equivalent of a social influencer, saw how industrialisation was shifting power to the rising middle classes.
19世紀を代表するダンディ、今でいうソーシャル・インフルエンサーだったボー・ブランメルは、工業化によって権力が中流階級に移りつつあることを察知。
His reinterpretation of the colour in his sharp, close-cut suits was not only a nod to this group’s growing impact, but made black fun again.
シャープで体にフィットしたスーツでこの色を再解釈した彼は、中産階級の影響力の台頭を示すのみならず、黒を再び楽しいものにした。
And though the more austere reigns of William IV, and later Queen Victoria, put a stop to the frivolity,
ウィリアム4世や後のヴィクトリア女王の厳粛な治世になると、軽薄なファッションには歯止めがかかったが
austere「(道徳的で)厳しい、厳格・禁欲的な、耐乏の、質素・簡素な、飾り気のない」。
frivolity「浅薄、軽薄、不まじめ、軽々しい言動、くだらない事」。
black reinvented itself and remained in fashion, seeming a perfect fit for the morality and modesty of the new era.
黒は自己改革を繰り返し、新しい時代の道徳と謙虚さにぴったりと合って流行り続けた。
Black’s appeal is not just a story of conformity and courting favour, however.
だが黒の魅力は、単に順応性や迎合性だけではない。
court favour「媚びへつらいやお世辞で恩恵を求める、愛嬌を売る、ご機嫌を取る」。
It also held the power to intimidate.
黒にはまた他者を威嚇する力もあった。
In 16th Century Russia, Ivan the Terrible’s secret police were dressed in black, explains Harvey,
16世紀のロシアではイワン雷帝の秘密警察が黒を着ていた、とハーヴェイ氏、
and centuries later, “fascist black” became the uniform of the far right.
そして数世紀後「ファシスト・ブラック」は極右の制服となる。
“Himmler’s SS wore black as a sort of terror colour,” he says.
「ヒムラーの親衛隊は黒を一種の恐怖の色として身に着けていました」と彼。
“As did Mussolini’s blackshirts.”
「ムッソリーニの黒シャツ隊のように。」
黒は確かに恐怖を表す色でもありますね。
暗闇の色であり、得体の知れなさ・不気味さを醸し出す色、死神の衣装。
圧倒的な強さを持つ色だけに、良い方向にも悪い方向にも利用できるのでしょう。
とにかくその場で一番(良くも悪くも)際立った存在感を示したい時に身に着ける色、という印象を抱きます。
理由は単純明快!「少ないコストでしっかり楽しく学べるから」。
私自身の経験(高機能でビックリ)をびっしり書いていますので、良かったら読んでみてください。
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