先日から「Why cinemas will bounce back from the coronavirus-crisis – 映画はコロナ禍からまた立ち直る」を読んでいます。
映画会社は動画配信も手掛けてドンドン儲ける、じゃあ劇場は?
・「映画はコロナ禍からまた立ち直る」(1)
・「映画はコロナ禍からまた立ち直る」(2)
・「映画はコロナ禍からまた立ち直る」(3)
・「映画はコロナ禍からまた立ち直る」(4)
・「映画はコロナ禍からまた立ち直る」(5)
・「映画はコロナ禍からまた立ち直る」(6)
・「映画はコロナ禍からまた立ち直る」(7)
・「映画はコロナ禍からまた立ち直る」(8)
・「映画はコロナ禍からまた立ち直る」(9)
・「映画はコロナ禍からまた立ち直る」(10)
・「映画はコロナ禍からまた立ち直る」(11)
Pre-pandemic, there were already signs that the culture of cinemagoing was starting to crack under this pressure.
パンデミック以前から、そうした圧力のもとで「映画を見に行く」という文化は崩壊の兆候を既に示してはいた。
In 2018, the average price of an admission ticket in the United Kingdom went down for the first time in decades.
2018年、イギリスの映画鑑賞料金の平均価格は数十年ぶりに下落。
The price fell again in 2019.
2019年にも再び下落した。
And while overall box-office figures climbed,
そして全体的な興行収入が上昇している中で、
a smaller pool of films, mostly involving comic-book superheroes, were making the tills ring, and fewer studios were making all the money.
主にマンガのスーパーヒーローに絡んだ作品連合が集金チームを形成し、数少ないスタジオが多額の利益をあげるようになった。
pool「水たまり、溜まり、プール、企業連合、カルテル、蓄え、予備、要員たち」。
till「(主に英国で)キャッシャー、レジ」。
ring「輪、環、円形のもの、指輪、耳輪、腕輪、鼻輪、車座、仲間、徒党、一味」。
the tills ring(レジの集まり・仲間)=「集金チーム」。
Disney made over $11 billion in 2019,
ディズニーは2019年に110億ドルを超える収益を上げた、
but small distributors have been struggling to survive, not helped by the fact that the bigger studios have started to open up their own streaming platforms, monopolising the ancillary market as well.
だが小規模な配給会社は生き残りに苦戦しており、大規模なスタジオが独自の動画配信サービスを立ち上げて補助市場も独占し始めたことも、事態を悪化させている。
ancillary「補助する、付随・付属的な」。
ancillary market「補助市場(ホームビデオ、テレビ、ペイパービュー、VOD、ネットストリーミング、航空会社などの、長編映画の非劇場市場)」。
2018、2019年はイギリスの映画料金の平均価格が下落、との記事ですが、日本とはシステムが異なるので、ちょっとピンとこない話ですよね。
イギリスの映画館は、基本的にそれぞれの劇場が好きに料金を決められます。
ハリウッド映画のプレミア上映が行われるようなロンドン中心部の映画館と、郊外の映画館では、同じ作品でも料金が変わって来ます。
郊外の映画館で、しかも平日昼間(お客が少ない時間帯)ならば、例えば中心部の劇場なら20ポンド(約1,600円)の映画が7ポンド(約900円)とか、またはもっと安く見られたりするんですね。
なので2018、2019年はそれらの全国平均価格が下落した、つまり全体的に劇場側が入場料を下げた年だった、という話になります。
しかし別の記事によると、2018年は英国の映画館の入場者数が直近10年間で最高だったそうです。
そして実は劇場側にとっての収益の柱は、映画料金ではなくお客が買う飲食物の利益なので、2018年はそう悪い年ではなかったのかもしれません。
英国と日本では収益構造が違うのかもしれませんが、日本のように全国均一料金という方が珍しいようです(日本はもうちょっと安くならないのかな?・笑)。
理由は単純明快!「少ないコストでしっかり楽しく学べるから」。
私自身の経験(高機能でビックリ)をびっしり書いていますので、良かったら読んでみてください。
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