先日から「Yukio Mishima: The strange tale of Japan’s infamous novelist -「三島由紀夫:悪名高き作家の奇妙な物語」を読んでいます。

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「豊饒の海」を書き上げて、彼が人生に終わりを告げる時が来た。

・「三島由紀夫:悪名高き作家の奇妙な物語」(1)
・「三島由紀夫:悪名高き作家の奇妙な物語」(2)
・「三島由紀夫:悪名高き作家の奇妙な物語」(3)
・「三島由紀夫:悪名高き作家の奇妙な物語」(4)
・「三島由紀夫:悪名高き作家の奇妙な物語」(5)
・「三島由紀夫:悪名高き作家の奇妙な物語」(6)
・「三島由紀夫:悪名高き作家の奇妙な物語」(7)
・「三島由紀夫:悪名高き作家の奇妙な物語」(8)
・「三島由紀夫:悪名高き作家の奇妙な物語」(9)
・「三島由紀夫:悪名高き作家の奇妙な物語」(10)

The elements had been there from the very start, in Confessions of a Mask: soldiers, death and blood.
「仮面の告白」には最初から、兵士、死、血という要素があった。

The self-transformation into a warrior had made him into the object of his desire:
戦士への自己変革は彼を自身の欲望の対象に仕立てあげた:

something beautiful, something worth destroying.
美しく、破壊する価値のある何かに。

And the fixation on seppuku had grown in plain sight.
そして切腹への執着の高まりも見るからに明らかだ。


fixation「定着、固定、据え付け、凝視、注視、凝固、固執、病的執着」。

in plain sight「丸見えで、よく見える状態で」。

Mishima even wrote and starred in a short film, Patriotism, in which he acted it out in detail.
三島は短編映画「憂国」にも出演し、役柄をつぶさに演じた。

Perhaps Mishima’s final act was a political protest, too – but it was certainly death as art.
三島の最後の行動は政治的抗議でだったのかもしれない、だがそれは確かに芸術としての死であった。

On the morning of his last day, Mishima posted the final book of his tetralogy, The Sea of Fertility, to his publisher.
最期の日の朝、三島は四部作の最終稿「豊饒の海」を出版社に送っている。


tetralogy「四部作、四徴症、四徴候」。

These four books, written in a frantic burst of creativity, were something new.
創造性が狂い咲く中で書かれたこの四作品は新しかった。


frantic「(恐怖・興奮・喜びなどで)気が狂ったような、半狂乱の、血迷った、気が狂いそうになって、大急ぎの、大あわての」。

Starting in 1912, shortly after the Russo-Japanese War, and ending in 1975, they span a period of extraordinary change:
作品は日露戦争直後の1912年に始まり1975年に終わるまで、激動の時代にまたがっており、

from the ascendance of the Imperial Japan, through the annihilation of World War Two, and to the emergence of a capitalist, consumerist Japan.
大日本帝国の台頭から第二次世界大戦による崩壊、そして資本家と消費者の出現までを描く。


ascendance「優位、優勢、優越」。

annihilation「全滅、絶滅、殲滅、崩壊、壊滅」。

They are held together by one character, Honda – perhaps a stand-in for Mishima
物語は一人の登場人物、おそらく三島自身の投影である本多と、


stand-in「代役、吹き替え、スタンドイン、代理人」。

- and the repeated reincarnation of his boyhood friend, an enduring soul surrounded by change and decline.
変化と衰退に囲まれた永遠の魂である、彼の少年時代の友人が幾度も生まれ変わりながら進んでいく。



この「豊饒の海」の第一部「春の雪」は映画化もされ、竹内結子さんがヒロイン役を務められていました。


小説も良かったですが、映画もとっても美しくて、本当にもうこの方が居ないなんて信じられない気持ちです。

「春の雪」は2005年の作品なので、1980年生まれの竹内さんが25歳の時の作品です。

私はかねがね男も女も、どんな国の人でも、人間が一番美しく完成されるのは20代半ばではないかと思っているんです。

普通の人も特別美貌の人も、どんな人でも。

なので竹内さんが居なくなってしまったのは本当に残念なんですが、彼女の最高に美しい時が、永遠にフィルムに収まっているというのは、せめてもの幸いなのかもしれない・・・と思っています。


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