BBCを英語で読む「チャールズ国王のダイヤモンドが語る地球の深層」（12）

先日から「How King Charles’ diamonds reveal Earth’s deep secrets -「チャールズ国王のダイヤモンドが語る地球の深層」を読んでいます。

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It’s thought that the ancient extra-terrestrial rock had once been part of a much larger celestial object, an asteroid, and broke off during a catastrophic impact.
この地球外岩石は、かつてはもっと大きな天体である小惑星の一部であり、壊滅的な衝突の際に分離したと考えられている。

During this process, it experienced staggeringly high pressures, similar to those found within the Earth.
その際、地球と同じような驚異的な高圧を経ている。

The Tenham meteorite, as it is known, broke up as it fell, scattering fragments across Queensland, Australia
そのテンハム隕石は、落下した際に分裂し、破片がオーストラリアのクイーンズランド州に散らばったことで知られており、

meteorite「隕石」。

many of which were collected and eventually gifted to the British Museum in London by a geologist’s widow.
その多くは、地質学者の未亡人によって収集され、最終的にロンドンの大英博物館に寄贈された。

Fast-forward 143 years, and the fragments have been extensively studied, particularly for what they might tell us about our planet’s interior.
それから143年、この破片は、特に地球内部についての情報を得るべく広範囲に渡って研究されてきた。

And in 2014, scientists glimpsed the mineral bridgmanite within one of these alien rocks.
そして2014年、科学者たちは、この異質な岩石の中にブリッジマナイトという鉱物を垣間見た。

Though it’s the most abundant material on Earth, it can only exist at the high pressures found in the lower mantle, the layer above the Earth’s molten core.
ブリッジマナイトは地球上で最もありふれた物質だが、溶けた核の上にある下部マントルの圧力が高くないと存在できない。

Like many high-pressure minerals, it breaks up when it gets to the surface – and this was the first time it had ever been seen.
多くの高圧鉱物がそうであるように、地表に出ると壊れてバラバラになってしまうのだが、それが初めて確認されたのだ。

ブリッジマナイト、初めて聞きました。

深海魚が釣りあげられると目や内臓が飛び出すように、高圧鉱物も普通はそれ（高圧）が外れると、つまり地表に出てくるとバラバラになってしまう。

それがダイヤモンドに閉じ込められていたおかげで、そのままの姿で初めて人間の目で見る事が出来たという話。

いや～、もしダイヤモンドをお持ちの方は、内部をルーペなどで覗いてみると、本来なら見えるはずのない宇宙がそこに見えるかもしれませんね。

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