先日から「The medical power of hypnosis -「催眠術の医学的な力」を読んでいます。

催眠術の医学的な力


・「催眠術の医学的な力」(1)
・「催眠術の医学的な力」(2)
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・「催眠術の医学的な力」(21)

The best evidence points to the brain’s default mode network, says Terhune,
タヒューン氏曰く、それは脳のデフォルト・モード・ネットワークを示す最良の証拠で


default mode network「何らかの思考や関心や注意を伴わない、ぼんやりと安静状態にある脳が示す神経活動」。

a set of brain regions that are most active when we are at rest.
安静時に最も活性化する脳領域の集合体であるという。

“It’s believed to be integrally involved in self-related mentation – daydreaming, mind-wandering and so on,” says Terhune.
「白昼夢や心の迷いなど、自己に関わる思考に深く携わると考えられています」と同氏。

One part of this network in particular – the anterior medial pre-frontal cortex – is thought to play a crucial role in hypnosis.
特にこのネットワークの一部である前内側前頭前皮質は、催眠に重要な役割を果たすと考えられている。

“This region seems to be involved in self-related processing, metacognition [thinking about thinking], and the ability to control your own thoughts,” says Terhune.
「この領域は、自己関連処理、メタ認知(思考について考えること)、自分の考えをコントロールする能力に関与しているようです」とタヒューン氏。

“Those are processes that might be dampened in response to hypnotic induction.”
「このプロセスは催眠誘導に反応して弱まる可能性があります。」


dampen「~を湿らせる、(意気、熱意などを)くじく、削ぐ、勢いを弱める」。

With temporarily impaired activity in the default mode network, it may become harder to think about yourself as a conscious agent.
デフォルト・モード・ネットワークの活動が一時的に低下すると、自分自身を意識的な存在と考えることが難しくなるかもしれない。

This might be at the root of the remarkable sensation that you are not an entirely autonomous over your own body.
これが自分が自分の体の主導権を完全に握っているわけではない、という異例な感覚の根底にあるのかもしれない。


autonomous「自治権のある、自主的な」。


う~ん難しくなってきた~(笑)。

催眠術をかけられていると、デフォルト・モード・ネットワーク(自己に関わる思考に深く携わる脳領域)の活動が弱まる。

それが弱まると、自分を自分と認識する能力も弱まるので、手足が思うように動かせなくなったりするのでは?という話でしょうかね。

どういう理論であれ、人間の脳領域の一部を変化させられるというという点で、やはり催眠術には人々がまだ知らない力が秘められている気がしました。


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